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5月

当ブログ記事の無断転載は固くお断りしています。

9日
※『女を憎む男たち』
ミレニアムの原作者はアンドレアス・テイールです。
アンドレアスがミレニアム1に付けた原題がこれです。
具体的には次のことを象徴化しています。
女=ユダヤ金融家につけられた女性名のコードネーム
男たち=ハラルド&ビリエル変態父子、ミカエル&リスベットSM変態コンビ
これについて我々は十二分に理解できたといってもいいと思います。
これで半分まで来ました。あと残り半分です。がんばりましょう。
ひとたび手をつけたからには食傷するまでやらねばなりません。
さてみなさんは次のことを頭の中にインプットされているはずです。
アンドレアスはこの『女』に二つの意味を込めている。
ではもう一つの『女』の意味とは何なのか。
これからそれを一緒に考えていきたいと思います。
そのヒントはミレニアム2・3に用意されています。
まずはアンドレアスが章立てに添えた言葉に注目してください。
最重要事項ともいうべき事柄が象徴化されています。
(幸いなことにボケの代作者もここだけはいじくっていません)



※ブルーフィルム化される世界
スウエーデン映画のミレニアムはほぼポルノです。
なぜこんなものがウケているのか個人的には理解不能です。
中村文則『教団x』を読んだ時と同じような不快感を覚えます。
人はジュンブンを読みたいと思ってジュンブンを読むのであり、
あるいはミステリーを観たいと思ってミステリーを観るのであり、
はたまたポルノを観たいと思ってポルノを観るのあって、
ミステリーを観たいと思う人がポルノもどきを観せられれば当惑しますす。
人によっては性暴力に近いダメージを受けることもあるでしょう。
むしろ最初からそれを目的としているのかも知れません。
「すべての映画は将来ブルーフィルム化される」とは三島由紀夫の弁で、
カテゴライズして然るべきものを敢えてボーダーレスにしている訳です。
世界支配層はRコンプレックス脳を肥大化させる映画が大好きですが、
最近の風潮を見ているとマンガも小説も週刊誌もほぼボーダーレス、
インターネット(世界支配層の覗き窓、カルト戦略機器)などはエログロやり放題、
次の仮定を導き出すことも可能だと思われるような凄まじい情況下にあります。

世界支配層の精神年齢は12歳で成長を停める。
あとは完結した世界の住人として完結した物語を生きる。
ゆえに完結した物語としての映画は彼らの人生の象徴化である。
ほとんどすべての商業映画は世界支配層のために作られている。
それらは基本ポルノであり破壊と暴力の中に生起する。
つまり同じ題名同じシナリオでありながら
世界支配層はわれわれとはまったく別の映画を観ている。
「すべての映画は将来ブルーフィルム化される」というのは、
すべての映画は予めブルーフィルム化されているという寓意であり、
それらは漸次解禁され(人間を年中発情している家畜にするため)、
やがてすべての映画がブルーフィルム化された世界を到来させる。
これはフェニックス・プログラムの中に組みこまれている。


7日
※ミレニアム1本読み

答え合わせ
では早速答え合わせをしてまいりましょう。
身近で統計をとったところ自力で解けた人は少ないようです。
正解にたどり着いた人には心から拍手を送りたいと思います。
本当にすばらしいですね。


原作者アンドレアス・テイール
ミレニアムの原作者は666の文学部門の先代の王アンドレアス・テイールです。
アンドレアス・テイールの原題では『ミレニアム1 女を憎む男たち』となっています、
ラーソンの次男が『ドラゴン・タトウーの女』という題名をつけ中身を大幅に改竄してます。
但しミレニアム1の章立てはアンドレアス・テイールの原作通りです。



第一部 誘因 
十二月二十日―一月三日
スウエ―デンでは女性の十八パーセントが男に脅迫された経験を持つ。

第二部 結果分析
一月三日―三月十七日
スウエ―デンでは女性の四十六パーセントが男性に暴力をふるわれた経験を持つ。

第三部 合併
五月十六日―七月十一日
スウエーデンでは女性の十三パーセントが、性的パートナー以外の人物から深刻な性的暴行を受けた経験を有する。

第四部 ”乗っ取り作戦”
七月十一日―十二月三十日
スウエーデンでは、性的暴行を受けた女性のうち九十二パーセントが、警察に被害届を出していない。





この章立てに従って原作では次のようになっています。


ハリエット失踪に於ける特異点
①瓜二つなのはセシリアとアニタではない(両者は姉妹同士)。
②瓜二つなのはハリエットとアニタである(両者は従妹同士)。
③ハリエットは殺害されアニタがハリエットにナリスマシている。
④アニタは第四代ロスチャイルド男爵ジェイコブの象徴化。
⑤ナリスマシのアニタはオーストラリアで二本足の羊を殺している。


①と②についてはスウエーデン映画ではアンドレアスの原作通りに描いています。
③については原作では1966年の押し花(ユダヤ人の死体の象徴)が欠損しています。
④についてはロスチャイルド総帥がスラヴ系王族に取って代わられたことを意味しています。
⑤の参照資料としては同じくアンドレアス・テイール原作による『羊たちの沈黙』があります。



謎解きのポイント
では謎解きの最大のポイントに入って行きましょう。
なぜハリエットはマルテインを見て失踪しなければならなかったのか?
アンドレアスはここを最大のポイントとして設定しています。
その謎を解くヒントは8人のユダヤ人女性の被害者リストにあります。


1949年    レベッカ      
1954年10月 マリー
1957年5月  ラケル       
1960年4月  マグダ(ラヴィーサ)
1960年8月  リヴ
1962年6月  レア        
1964年1月  サラ
1966年2月  レーナ   


最後のレーナがハリエットのコード名です。
ハリエットはすでに2月に殺害されていて
9月に失踪したのはハリエットのナリスマシ
これが答えです。



アリエナイ改竄
アンドレアスの設定ではハリエットと兄マルテインは仲の良い兄妹になっています。
またそうでなければミレニアム1の最大の謎は成立しません。
アンドレアスの原作ではゴットフリード家は円満かつ敬虔なユダヤ教徒の家庭です。
ゴットフリード家は夫婦、親子、兄妹ともごく尋常な家族として設定されています。
破綻した夫婦・親子・兄妹婦関係にあるのはハラルドとイングリッドの一家です。
ビリエル、セシリア、アニタの兄妹は幼少より特殊養育を施されたスラヴ系王族の貴種、
つまり娘や妹と近親相姦をくり返した変質者はハラルドとビリエルなのです。
ラーソンの代作者は変質者父子の役柄をマルテインとゴットフリートに振り替えることにより、
”ハリエット失踪”の謎解きの最大の見せ場を台無しにしています。


以下にミレニアム1よりその残滓のいくつかを拾い上げてみます。


追記
いくつかの過誤がありましたので削除してあります。
1965年にゴットフリードが『溺死』したことは動かしてはならない点です。
これをハラルドを起点に動かすと系図までいじくることになります。
8人のユダヤ人の金融家殺害の主犯格はハラルドとビリエル父子。
ハリエット殺害に限ってはミカエルの父親による犯行でミカエルはそれを知っている。
これは従前通りです。
マルテインがミカエルを拷問したシーンについては、
ビリエルがミカエルを拷問したと考えて修正しましたが、
ミカエルがビリエルを拷問して殺害したと考えるべきでしょう。
あまりにも錯綜しているのでその部分だけ色を変えて直接直していきます。
修正につぐ修正で本当に申し訳ないですね。
代作者がもうどうしようもなくしてあるんです。
私がどうしようもないのではないんです・・・。
人間を屠殺しまくる変態コンビを正義のヒーロー&ヒロインに仕立ててるんですから
ミレニアム自体がもうどうしようもないんです。




アニタ・ヴァンゲルはハラルドの娘だが、誤ってハリエットの”従姉”と書かれていた―実際には、ハリエットはアニタの従兄の娘ということになる。アニタはストックホルム大学の一年生で、その年の夏をヘーデビーで過ごした。ハリエTットと齢が近く、ふたりはかなり親しかった。土曜日に父親とともに島に着き、ハリエットとの再会を楽しみにしていたが、会う時間がなかったという。心配でたまらない、家族に何も言わずに姿を消すなどハリエットらしくない、とアニタ・ヴァンゲルは話している。これはヘンリック、イザベラと共通の見解だった。

引用者注 これは全文が代作者による尾鰭です。
後述されるアニタの父ハラルドに対するハンパない嫌悪感、
この直後に述懐されるイザベラの娘ハリエットに対するネグレクト、
これらとの間に整合性が見られません。



ただでさえ協力的とはいえないイザベラ・ヴァンゲルは、娘の衣装戸棚を見てもふだんと同じかそうでないか判断できなかった。”たいていジーンズをはいてます。でもジーンズなんて、どれも似たようなものですからねえ”。


 ハラルド・ヴァンゲルはウプサラで医学を修めると、卒業後ほとんど間をおかずに、優生学や人種生物学に熱中する研究者集団の一員となった。一時はスウエーデン国立人種生物学研究所で働き、国民の中でも望ましくない分子に強制不妊手術を施すキャンペーンを、医師として積極的に推進した。


 姿を消す前の最後の年、ハリエット・ヴァンゲルは変わった。もちろん、思春期を迎えた少年少女は誰しもが何らかの形で変化するものである、ということである程度は説明がつく。ハリエットは大人の階段を上りはじめていたわけだ。そかし気になるのは、同級生、教師、家族を含む何人もが、ハリエットが控えめになり、感情を外に表わさなくなった、と証言していることだ。
 二年前まではごくふつうの明るい少女だったが、明らかに周囲から距離を置くようになった。学校での友だちづきあいは続いていたが、「なんだかよそよそしくなった」と友人のひとりが証言している。モレルはこの言葉を不思議に思って書きとめ、その友人からさらに話を聞いた。彼女によれば、ハリエットは自分の話をしなくなったし、他愛ない噂話に加わることも、ない夜話をすることもなくなったという。


いずれにせよグスタフ・モレルは、ハリエットを圧迫する、あるいは彼女に影響を及ぼす何事かが起こったのだろうとケツ損づけたが、それが何かを突きとめることはできなかった。彼もまたヘンリック・ヴァンゲル同様、ハリエットが誰かに胸中を打ち明けているのではないかと考え、その相手を見つけだそうと、長い時間をかけて彼女の友人たちから話を聞いている。
 その中でも期待を集めたのが、ハリエットより二歳年長のアニタ・ヴァンゲルだった。ハラルド・ヴァンゲルの娘である彼女は、一九六六年の夏を島で過ごし、ハリエットと親しくなったと自ら言っていたのだ。(中略)一九五〇年代初めにハリエットの父親ゴットフリードが建てた、島の端にあるごく簡素な別荘に、ふたりきりで数週間泊まってもいたという。
 

「・・・私(セシリア)の場合、問題は父親だった―あの人は完全な狂人よ、もうご存じだと思うけど。妹のアニタも、従弟のアレクサンデルも、同じ問題を抱えていたわ。ヴァンゲル家の子どもに生まれると大変なのよ」
「妹さんはいまどうしているの?」
「ロンドンに住んでるわ。(中略)私はアニタと仲がいいけど、連絡はあまり取りあってなくて、会うのはせいぜい二年に一度といったところ。アニタがヘーデスタに来ることは絶対にないから」
「どうして?」
「父親がおかしいからよ。その説明で充分かしら?」
「でもきみはここに残ってる」
「私と、兄のビリエルはね」


セシリアは、自分の子ども時代を悪夢に変え、成人後の人生にも影響を与えた父親の狂気を、できるかぎり受け入れようとしていた。
 このころのセシリアは、人生で最も精神的に脆い状態にあった。彼女の結婚生活は三か月前に破綻していた、ドメステイック・バオレンス―言葉だけをとってみればありふれた話だ。彼女の場合、それは程度こそ軽いものの絶えず続く暴力という形をとった。(中略)
 しかしある日、彼女が不意にたたき返したので、夫は完全に我を忘れた。逆上した彼は、彼女に向かって鋏を投げつけ、これが彼女の肩甲骨に刺さってしまった。(中略)
結婚生活の破綻から三か月がたったその秋晴れの日、ハラルド・ヴァンゲルは上機嫌で友好的と言ってよいほどだった。しかし森の奥で突然、彼女の生き方や性的習癖を下品かつ屈辱的な言葉でののしりはじめ、こんな売女が男を引きとめておけないのも無理はない、と言い放った。
 兄のビリエル・ヴァンゲルは、父親の言葉が妹の心をずたずたに傷つけていることにすら、まるで気づいていなかった。彼は突然笑いだし、父の方を抱くと「まあ女なんてみんなそんなもんでしょう、お父さん」と言って、彼なりにその場を取り繕おうとした。そして何くわぬ顔でセシリアにウインクしてみせると、ハラルド・ヴァンゲルに向かって、丘の上に立って野ウサギを待ち構えてはどうだろう、と提案した。
 その瞬間、セシリア・ヴァンゲルは凍りついたように父と兄を見つめ、ふと自分が弾の入った猟銃を手にしていることに気づいた。彼女は目を閉じた。そうでもしなければ、銃をかまえて二度引金を引いていたことだろう。ふたりとも殺してやりたいと思った。だがそうはせず、銃を地面に放りだし、踵を返して、車を駐めた場所に戻った。ふたりを森に残して車に乗り込み、ひとりで家に帰った。その日から、彼女はごくまれにやむをえない状況に置かれたときを除いて、父親と話をしなくなった。自分の家にはけっして上がらせず、また父親の家を訪れることもなかった。
”あなたのせいで私の人生は台なしになった”とセシリア・ヴァンゲルは思った。”私が子どものころにはもう、あなたのせいで私の人生は台なしだった”


最後の年のハリエットはよく別荘に行っていた、週末や休暇を誰にも邪魔されずに過ごしたかったのだろう、とヘンリックは言っていた。最後の夏など、毎日欠かさず集落に顔を見せにきたものの、ここで三か月暮らしていたという。セシリアの妹でハリエットと親しかったアニタ・ヴァンゲルが、六週間にわたって彼女と過ごしたのもここだった。


クラスメートたちによれば、とくに変わったところはなかったという。そのうちのひとりが最後の年のハリエット・ヴァンゲルがそれ以前と違ってきたことに触れ、彼女が”よそよそしく”なったと証言した。インゲル・ステンベリだ。彼女は、その日のハリエットもいつもどおり寡黙で、ひたすらほかの友だちのあとを歩いていた、と証言している。



ビリエル・ヴァンゲルは明らかに、他人からくそくらえと言われることに慣れていない様子だった。彼はしばらくのあいだミカエルをじっと見据えた。そのまなざしでおそらく敬意を抱かせようとしているのだろうが、相手を威嚇しようとしているヘラジカのようにしか見えなかった。ビリエル・ヴァンゲルは踵を返してヘンリックの病室に入っていった。
 ミカエルは笑いだしたいのをぐっとこらえた。場合によっては死の床となるかもしれない重病人の病室のすぐ外で、声を上げて笑うのは不謹慎だ。が、彼はある詩の一節を思い出したのだった。(中略)
”ヘラジカ一頭のんびり座り、下手くそ狩人あざ笑う”

引用者注 この部分が重要な謎かけになっています。
ラジカ=ビリエル 狩人=ミカエル&父親 
ビリエルはミカエルの父親がハリエットに何をしたのかを知っている。
その息子のミカエルがここに何をしにきたのかを知っている。
そういうアンドレアス一流の謎かけです。
ミカエルがヘラジカに何をするつもりなのかも暗示されています。



 十六時ごろ島に戻ったミカエルは、さらにもうひとつ決心をした―煙草をやめることにしたのだ。彼は兵役を経験して以来、ずっと定期的にジムでトレーニングをし、湖沿いのセーデル・メーラルストランド通りをジョギングしていたが、ヴェンネルストレム問題の勃発をきっかけに中断したままだった。ルローケル刑務所で健康のため、久しぶりに筋力トレーニングを再開したが、出所後はふたたび運動から遠ざかっている。再開するならいまだ。(中略)
 十八時ごろシャワーを浴びた。夏至祭の伝統料理にこだわって、ジャガイモを茹で、マスタード風味の鰊のマリネにあさつきと固ゆで卵を添え、橋の見える庭に不安定なテーブルを出して座った。グラスにアクアビットをなみなみと注ぎ、ひとりで乾杯した。それからヴァル・マクダーミドの『殺しの儀式』というミステリを読み始めた。


「ビリエル・ヴァンゲルはまだ扱いが樂だ」


 二十二時までまってからあきらめてノルシェーに戻り、遅い夕食をとると部屋に引き上げてヴァル・マクダーミドのミステリの結末を読んだ。
 おぞましい結末だった。



「・・・それにちょっと考えてごらんよ、サリー―レーナは何の短縮形だ?」(中略))
 「マグダレーナ。マグダラのマリアだわ」と彼女は言った。
「罪の女マグダラのマリア、最初のイヴ、聖母マリア・・・みんな揃ってる。このいかれ具合には精神科医もてんてこまいだろうね。でも、名前について思いついたことはもうひとつある。」
 リスベットは次の言葉を辛抱強く待った。
「これらは昔からユダヤ人女性に多い名前でもある。ヴァンゲル家には、ユダヤ人排斥論者やナチズムの信奉者、陰謀説の好きな連中がやたらと多いんだ。あそこに住んでるハラルド・ヴァンゲルは、いま九十歳を超えている。一九六〇年代には壮年期だ。ぼくは一度だけ会ったことがあるけど、自分の娘を売女呼ばわりしていたよ。よほど女が嫌いなんだろう」


「アニタ?ロンドン在住の?」
「そう、セシリアの妹だよ。ヘンリックが斃れたあと、セシリアといっしょに飛行機で帰国したんだ。だが彼女はホテルに部屋をとっていて、私の知るかぎり島には足を踏み入れていない。セシリアと同じで、父親に会いたくないんだね。彼女は一週間前、ヘンリックが集中治療室を出たのを確認して、ロンドンに戻ったよ」


 クラスメートたちによれば、とくに変わったところはなかったという。そのうちのひとりが、最後の年のハリエット・ヴァンゲルがそれ以前と違ってきたことに触れ、彼女が”よそよそしく”なったと証言した。インゲル・ステンベリだ。彼女は、その日のハリエットもいつもどおり寡黙で、ひたすらほかの友だちのあとを歩いていた、と証言している。


 ビリエル・ヴァンゲルについてはまだほとんど調べていない。彼は一九三九年生まれで、レベッカ・ヤコブソンが殺されたときにはわずか十歳である。一方、ハリエットが姿を消したときには二十七歳だった。
 ヘンリック・ヴァンゲルによれば、ビリエルとハリエットにはほとんどつきあいがなかったという。ビリエルはウプサラの家族のもとで成長し、やがてヘーデスタに写りグループのもとで働きはじめたが、数年後に辞めて政治の道に進んだ。だがレーナ・アンデション殺害事件があったとき、彼もウプサラにいた。


 一九六六年、マルテイン・ヴァンゲルはウプサラの高校の三年生だった。”ウプサラ。十六歳の女子高校生レーナ・アンデンション。脂肪から切り離された頭”
 以前ヘンリックから聞いた点について、ミカエルはもう一度自分のメモを確認した。マルテインは内向的な少年だった。皆が彼のことを心配していた。父親の溺死をきっかけに、母親のイザベラは環境を変えてやろうと、彼をウプサラの学校に進学させ、ハラルド・ヴァンゲルの家に住まわせた。”ハラルドとマルテイン?”そうではない気がする。


 ハリエット・ヴァンゲルは兄の姿を見て衝撃を受けた。そして島に戻り、ヘンリック・ヴァンゲルと話をしようとしたが、それが実現しないまま失踪してしまった。”ハリエット、きみは何を伝えたかったんだ?ウプサラの事件のことか?でもウプサラのレーナ・アンデションは、きみのメモに入っていなかった。あの事件のことをきみは知らなかったんだ”
 

それから三時間のあいだに、リスベット・サランデルは、八つの殺人事件の少なくとも五つにおいて、犯行のあった日の前夜にゴットフリード・ヴァンゲルがその土地にいたことを確認した。一九四九年と一九五四年の事件については何の情報も得られなかった。彼女は新聞に載っている彼の写真をじっと見つめた。ダークブロンドの、すらりとした美男子だ。『風と共に去りぬ』のクラーク・ゲーブルによく似ている(引用者注 ゴットフリードはユダヤ人だがクラーク・ゲーブルは高位のスラブ系王族)。
 ”一九四九年、ゴットフリードは二十二歳だった。第一の殺人はいわば本拠地であるヘーデスタで起きた。被害者はレベッカ・ヤコブソン、ヴァンゲル・グループの社員。あなたたちはどこで出会ったの?あなたは彼女に何を約束したの?”


 リスベット・サランデルは下唇を噛んだ。明らかな問題がひとつある。ゴットフリード・ヴァンゲルは一九六五年に泥酔して溺れ死んでいるのに(引用者注 事故死ではなく他殺)、最後の事件は一九六六年二月にウプサラで起きている。彼女は、連続殺人のリストに十七歳(引用者注 アンドレアスの原作では十六歳)の高校生レーナ・アンデンションを加えたのは間違いだったのだろうかと自問した。”いや、そんなはずはない。確かに犯行の特長はまったく同じではないけれど、聖書を下敷きにしていることに変わりはない。関連があるはずだ”



引用者注 次は拷問の場面です。
マルテインがミカエルを拷問しているのでもなければ、
ビリエルがミカエルを拷問しているのでもなく、

ミカエルがゲストハウスでビリエルを拷問している場面だと思ってください。
拷問者と被拷問者を顛倒して混淆させている上に、
両者とも猟奇殺人者なのでほとんど発狂しそうな会話になっています。



 ミカエルの頭の中で、パズルのピースが少しずつはまりはじめた。
 ハラルド・ヴァンゲルだったのだ。一九四九年から六五年。それ以降、一九六六年のウプサラを皮切りに、ビリエル・ヴァンゲルが犯行を引き継いだ”
「お父さんを崇めていたわけですか」
「教えてくれたのは父だからね。十四歳のときに手ほどきを受けた」
一九五四年のカルマルのマリー・ホルムベリ事件
「そうそう。私もその場にいたんだよ。見ていただけだが、確かにその場にいた」




「他人の生死を完全に掌握する、あのえもいわれぬ感覚は、きみには理解できないだろうね」

引用者注 これはミカエル・ブルムクヴィストの言葉。





「ここに男を監禁したのは初めてだな」とミカエルはまじめな口調で言った。
「男を抱くのも初めてだ・・・・・・父は別だが。あれは務めだった」

引用者注 アンドレアス原作 花郁悠紀子『カルキが来る日』を読まれたし。

花郁悠紀子が描いたミカエルがそこにいる。



ビリエル・ヴァンゲルは発狂したイタチよりもいかれていた・・・・・・どこからこんなイメージが浮かんだのかわからないが・・・・・・だがそれでも、自分がやった犯罪はすべて認めたんだ。心おきなくしゃべっていたよ。ぼくを感嘆させたかったんだろうと思う。だがハリエットに関しては、ヘンリック・ヴァンゲルに劣らぬくらい真相を知りたがっていた」
「だとすると・・・・・・いったいどういうことかしら?」
「一九四九年から六五年までの連続殺人事件がハラルドのしわざであることは、すでにわかっている」
「うん。彼がビリエルに手ほどきしたこともね」
「まったく、家庭崩壊もいいところだよ」とミカエルは言った。「あんな家庭に育ったんじゃ、ビリエルはこうなるしかなかった」
(中略)
「こうなるしかなかったなんて、たわごともいいところだわ。ビリエルだって抵抗しようと思えばできたはずよ。でも自分でこの道を選んだ。殺人も強姦も、好きだからやったんでしょ」(引用者注 その言葉そっくりそのままミカエルとサランデルが自問自答すべきである)


 アニタ・ヴァンゲルはロンドンの北、車で一時間あまりのところにあるセント・オーバンズというこぎれいな街の小さなテラスハウスに住んでいた。十九時ごろ、彼女が帰宅するのがバンの中から見えた。彼女がシャワーを浴び、夕食をとり、テレビの前に落ち着くのを待ってから、ミカエルは呼び鈴を押した。
 セシリア・ヴァンゲルに瓜ふたつの女性が、慇懃ながらも物問いたげな顔で扉を開けた。
「はじめまして、アニタ。ミカエル・ブルムクヴィストといいます。ヘンリック・ヴァンゲルに頼まれてきました。マルテインのことはお聞きになっていますね」

引用者注 以下代作者がくっつけた尾鰭が延々と続きます。



「それにしても、オーストラリアで放牧するようになったのはどういうわけですか?あの事故の翌日、橋が通れるようになったとき、たぶんアニタの車のトランクに隠れて島を出た、というところまでしか、ぼくにはわかっていないんです」
「実際は、後部座席の下の床に横たわって毛布をかぶっていただけよ。でも誰にも気づかれなかった。あの日、島についたアニタに、私は逃げるしかないと言った。あなたの推理どおりよ。彼女に打ち明けたわ。彼女は助けてくれたばかりでなく、そのあともずっと献身的な友だちでいてくれた」

引用者注 これを書いている代作者もこれを絶賛している評論家も真正のボケです。



(以上ミレニアム1 ドラゴン・タトウーの女より)





ミカエルの父親
レーナ・アンデンションを殺害したのはハラルドではなく、
当時ゲストハウスに滞在していたミカエルの父親(死の部隊)です。
死の部隊を引き継いだミカエルは当然ながらその事情を父親から聞いて知っています。
つまりヘンリックがハリエット失踪事件の再捜査をミカエルに依頼したことは、
ヘンリックが自らの死刑執行人としてミカエルを選定した意味合いを持つことになります。


アニタの打ち明け話
オーストラリアから戻ったアニタ(ハリエットのナリスマシ)による打ち明け話は、
ハリエットではなくアニタ自身の身の上に起こったことなのです。
12歳の時から父親と兄にくり返し暴行されていたのはセシリアとアニタの姉妹、
複数の女性を拷問して殺害し続けたのは彼女たちの父親ハラルドであり兄ビリエルです。
ハラルドとビリエルはスラヴ系王族ですが、ゴットフリードとマルテインはユダヤ人の父子です。
アンドレアスの設定したゴットフリードとマルテインは父として兄として妹を愛しています。



ではハリエット失踪事件にまつわる経緯を説明します。



ハリエットの殺害
レーナは1966年2月ゲストハウスに滞在していたミカエルの父親に殺害されています。
ハリエットはロスチャイルド総帥としてヘンリックの跡を継ぐ人物の象徴化ですが、
そのハリエットに付けられたユダヤ人女性のコード名がレーナ・アンデションなのです。
ハリエットが殺害された後にハリエットに瓜二つのアニタが取って代わります。
ヘンリックはヴァンゲル一族存続の保証護と引き換えにこの惨劇を黙認しています。
ヘンリックの協力がなければナリスマシの隠蔽工作は不可能です。


ハリエットのナリスマシ
ヘンリックの庇護のもとにアニタはハリエットのナリスマシとして過ごします。
ハリエットの父親ゴットフリードは前年に殺害されていますが、
イザベラはハリエットをネグレクトしている母親なのでOK。生きています。
ゴットフリード・ヴァンゲル家の家族崩壊のキーはこのイザベラにあります。
マルテインはウプサラの高校に行きハリエットは孤児同然の身の上になった訳です。
ハリエットがミカエルの父親に殺害され食われたのはゴットフリードの別荘です。
ビリエルはその一部始終を目の当たりにしたのかそれとも実地に参加したのか。
いずれにせよビリエル、セシリア、アニタの兄妹は共犯関係にあります。
ハリエットに酷似しているアニタがハリエットに取って代わります。
最後の年のハリエットが内気で引っ込み思案の性格に変貌したのはなぜか。
そうやって周囲から距離を置くことで自分の正体がバレないようにするためです。
かくてアニタがハリエットのナリスマシになって8か月の時が事もなく流れていきます。


アニタ失踪の動機
そのアニタが9月22日当日になって『失踪』しなければならなかった理由は明白です。
マルテインが(代作者が捻じ曲げたような変質者ではなく)妹を愛する健全な兄だったから。
アニタにはヴァンゲル家の一族や学校の友だちなど周囲の目を晦まることはできても、
さすがにハリエットと仲の良いマルテインを騙すほどの度胸も自信もなかったから。


9月22日当日パレードを見物に行って通りの向こうにマルテインの姿を発見したアニタ
あ、ヤベッ! マルテインじゃん ナリスマシがバレちゃうよ  どうしよう(-_-;) 

スウエーデン映画『ドラゴン・タトウーの女』より



究極のミステリー
妹思いのマルテインを丸め込むことはヘンリックにもできません。
かくて万策尽きたアニタとヘンリックは最終手段に打って出ます。
2人で示し合せて究極のミステリーを演出して見せたのです。
失踪する9月22日当日アニタはわざと窓辺に佇んで横顔を撮らせています。
ハリエットがその時刻までは部屋にいたという印象操作のためです。
その上でアニタはロンドンの古巣へと帰って行ったと見せかけます。
写真のあちこちに出没するのはセシリアではなくアニタです。
ナリスマシと自分自身の一人二役をこなして八面六臂の活躍をしているのです。
そうして失踪事件を演出した後に最終的にはオーストラリアへと高飛びしています。
そしてナリスマシがいなくなった。
ハリエットは既に2月に殺害されているのだからどこをどう探してもいないのは道理です。
ロンドンのアニタの方はずっと不在になるので、ガンで病死したことにすれば事は済みます。
似非評論家から『密室完全犯罪」と称賛されているハリエット失踪事件のこれが真相なのです。


確信犯
ミカエルは以上の事情を熟知した上でヘンリックに雇われた確信犯なのです。
ミカエルが調査を依頼された時点でヘンリック殺害は決定事項となっています。


琥珀
アニタが胸に飾っていたのは琥珀のペンダントです。
琥珀は別名『火の石』と呼ばれています。
錬金術の石すなわち賢者の石の象徴化です。



琥珀のペンダントを着けているセシリアとミカエルの猿芝居
(セシリアも万事承知の上で一芝居打っている   セシリアはミカエルよりも序列が高い))





ベルンシュタイン
ベルンシュタインはドイツ系ユダヤ人の姓、イデイッシュ語で琥珀を意味しています。
(だからといってベルンシュタインを名乗っている輩がユダヤ人だと思ってはいけません)
木原敏江『ベルンシュタイン』はアンドレアス・テイールによる原作ですが、
これはトマス・ハリス『レッド・ドラゴン』と同じ主題を持つ非常に重要な作品です。
なので出来れば両者とも目を通しておいてください。
『特捜部Q』へ行く前にこちらの本読みをします。
皇帝、王、賢者の子の関係を説明します。



皇帝と王の合一
『ベルンシュタイン』は琥珀の色の目を持つ乙女と碧色の目を持つ青年の宿命の恋、
サロメとヨカナンを元型としたそれは皇帝と王の合一を象徴化しています。
プラプラ講義を読み継がれてきた読者のみなさんにおかれましては
旧約聖書=ゲルマンの天才の手になる創作神話であることは念には及ばないでしょう。



木原敏江の次男
例によって木原敏江は朝鮮王族の似非マンガ家ですが、
木原敏江を構成する団子三兄弟の初代の次男は女性、現在の次男は男性です。
初代の次男が描く少女マンガの王道を行く繊細かつ煌めくばかりの画風に比して、
現在の次男が描く少女マンガもどきの画風には目を覆わんばかりのものがあります。
しかし惜しむらくは初代の次男には知性というものがほとんど欠落しています。
次男が書いた下手なアリバイ工作の文章を読めばそれは自明の理です。
アンドレアスの原作の偉大さが理解できない。またしようともしない。
森薫『乙嫁語り』の次男のアリバイ工作などはその典型です。
木原敏江の場合ネームを切っているのは三男(女性)でしょう。
天才の次男が潰れて凡才の次男にタッチ交代した後も、
まがりなりにも木原敏江で通せるのはこの三男が今も健在だから。


夢の碑
(重要作品 風恋記 鵺 ベルンシュタイン 煌のロンド 雪紅皇子 渕となりぬ)
この秀才の三男がネームを切って、初代の次男が描いた『夢の碑』は、
花郁悠紀子の一連の作品に優るとも劣らぬ少女マンガの中の少女マンガです。
花郁悠紀子には類稀な知性と教養と感性があります。それはあり過ぎるくらいにあります。
佐藤史生でさえ花郁悠紀子を超えることはできまない。この二人はどんだけ凄いのか。
その花郁悠紀子と佐藤史生が力を合せて描いていた時期の『萩尾望都』は、
もう誰も超えることのできない少女マンガの最高峰といえるのではないでしょうか。
但しこれはあの拙劣な絵を描く現実の萩尾望都とは縁もゆかりもない話です。



アンドレアス自身が書いたネーム
残念ながら木幡敏江の次男にはこの知性と教養というやつがありませんので、
溢れんばかりの教養をデッサンし尽くした惚れ惚れするようなネームは、
アンドレアス自身が日本語で書いています。これはアンドレアス以外には絶対に書けません。



さて話はミレニアムに戻ります。
前述したようにミカエルはヴァンゲル家のゲストハウスに滞在していたことがあります。
アニタの賢者の石のペンダントを手に取った記憶がありそれがフラッシュバックする。
最初からミカエルには謎など存在しないのですが一応そういう設定にしてあります。


左手前にいるのがアニタ  奥向こうで笑いかけているのがハリエット 右手前はミカエル
 


ヴァンゲル・グループの真の所有者はユダ金ではない。坂の上の満州王族であるという印。
 



ヘンリックの贖罪
ヘンリックもハリエット”失踪”の演出に協力した関係者です。
ヴァンゲル一族の家長として苦渋の決断を迫られて踏み切ったのですが、
ヘンリックは最愛の姪の殺害に手を貸した悔悟の念に36年間囚われ続けます。
そしてついに自分の手で行うことが許されない『真相究明』をミカエルに委ねます。
『真相究明』とはすなわちヘンリック自身の死を意味しています。
ヘンリックはこれ以上はないほど最適の人物ミカエルに主導権を与えた訳ですが、
その結果マルテインまでもがリスベットによって殺害されてしまいす。


スウエーデン映画の導入部に於けるイラスト ミカエルと吊るされた人肉


毎年ヘンリックの誕生日(11月1日=111)に送られてくる押し花
111は666の経済部門の象徴化 押し花はユダヤ金融家の死体の象徴化
 




デキレースの大団円
ミカエルがヘンリックの情報と資金を使ってヴェンネルストレム(ユダ金)を追い落とした後、
リスベットがオランダのインターネット会社を使ってヴェンネルストレムの莫大な資産を強奪、
丸裸にされたヴェンネルストレムの許へ配下の死の部隊を送り込んでいます。
自ら拷問して殺害した金髪美女イレーネ・ネッセル名義のパスポートでジブラルタルへ飛び、
リスベット専用のペテン師を雇ってヴェンネルストレムのお株を奪う利殖を開始します。
それからジェノヴァへで洗濯板のような胸にインプラントを埋め込む手術をして五週間入院、
イスラエルとバンコクへ行き、グレナダへ飛んでユダ金を殺害し、ジブラルタルにも二度行き、
一年ぶりにストックホルムに舞い戻るや高級アパートを購入して死の部隊の本拠地に定めます。



忿怒
世界支配層の本質は怒りです。その憤怒の化身が金髪の巨人なのです。
世界支配層が捏造した明王像が衆生をこらしめる忿怒身として造形されているのも、
まったく同じ道理からです。


こらしめの天才
リスベットは忿怒するだけではありません。こらしめの天才です。
しかもこらしめて殺害した後にナリスマシになります。
リスベットが選ぶ被害者にも重要な意味があります。
大抵は金髪の美女が選ばれています。
スベットが最も憎悪し執着している母親と妹の同類項として。


妄想型統合失調
リスベットは12歳の時に母親を撲殺しています。
母親を虐待していたのは父親のゾラということになっていますが、
これはリスベットが妄想で生み出した架空の人物です。
実際にはリスベットが母親から虐待されています。



スウエーデン映画の導入部のイラスト 強制措置入院された時のリスベットの妄想を描いている
 


リスベットの願望
スウエーデン映画ではリスベットがヴェンエルストレムの莫大な資産を強奪し、
金髪美女イリーナ・ネッセルにナリスマシてグレナダに到着した場面で第一部が終わります。


リスベットの願望の象徴化  金髪の巨人にもこの願望が投影されている






偏執狂
前述したようにミカエルは18mの首吊りの輪のロープを車のトランクに常備しています。
リスベットもヴェンネルストレムから強奪した資産で購入した高級アパートの21部屋のうち、
3部屋だけ自分用に使って残りの18部屋を空室にして配下の死の部隊に使わせています。
18という数字によってフェニックス・プログラムを象徴化せんがための偏執的拘わりです。




ミレニアム1の眼目
1949年から次々にユダヤ金融家がレヴィ記に則って拷問された挙句に殺害されています。
第四代ロスチャイルド男爵ジェイコブも30歳の時に殺害されナリスマシに代わられています。
統一工作員の裏情報によるとフィリップモリスの経営権をロスチャイルドが所有していて、
マールボロのパッケージがユダヤ人を吊るすKKKの象意を隠し持っているとのことですが、
これはアンドレアスがミレニアム1で象徴化している事柄と見事に整合しています。


フィリップモリスのpは支倉常長を現わしています。




首つりの輪
拷問による殺害はミカエルとリスベットが得意とするところです。
そのためにミカエルは18mのロープを車のトランクに常備しています。
彼はドSの変質者、拷問者、死の部隊の関係者です。
リスベットはミカエルから首吊りのノウハウを習得しています。
彼女(オカマ)は覗きとMの変質者、死の部隊の統率者です。
この二人の共通点は女性を憎んでいることです。
二人で組んで拷問と殺害を常習的に行っています。
ミア・ベルイマンはその犠牲者の一人に過ぎません。




破れ鍋に綴じ蓋
ミカエルとリスベットは言葉では形容し難いほど醜悪な補完関係にあります。
どっちもどっちですが敢えてどっちがより極悪人かというとそれは断然ミカエルの方です。
リスベットにはミカエルに対する已み難い慕情、ひたすらな信頼ともいうべきものがあります。
リスベットはミカエルに承認してほしい。「君は特別な存在だよ」と言って抱きしめてほしい。
しかしミカエルにとってリスベットは何か。この上もなく便利に使える道具に過ぎない。
ミカエルにとってリスベットは珍奇な生きものであり、いじくって飽きないオモチャであり、
妄想型統合失調の多重人格者で自分に惚れきっているMで豊胸手術と性転換手術をしたオカマ、
それが高級家畜のデリヘルとして日々酷使される自分を癒しウップン晴らしをしてくれる。
以上の理由でミカエルとリスベットは切っても切れない腐れ縁の関係にあります。


 こんなに人を恋しく感じるのは、生まれて初めてのことだ。ミカエル・ブルムクヴィストに訪ねてきてほしい。それから・・・・・・それから?抱き上げてほしいのか?情熱的に寝室へ連れていかれ乱暴に服をぬがされたいのか?いや、そうではない。ただいっしょにいてほしいだけだった。ありのままのきみが好きだと言ってほしい。自分の世界、自分の人生で、きみは特別な存在だ、と言ってほしい。友情だけでなく、仲間意識だけでなく、愛しているという態度を示してほしい、”わたしは気が変になりかけている”と彼女は思った。
 
 だが彼女には自信がなかった。ミカエル・ブルムクヴィストが生きている世界には、堂々たる職業を持ち、まっとうな人生を送り、社会人として成功を収めている人々がおおぜいいる。ミカエルの友人たちは皆、さまざまな業績を上げテレビに出演し、新聞や雑誌で書かれている。”それに比べたら、わたしはあなたにとっていったい何だというのだろう?
”リスベット・サランデルの
最大の恐怖、病的ともいえるほど彼女が強く深刻に恐れているのは、自分の気落ちを他人にあざ笑われることだ。これまで苦労して築き上げてきた自分の自尊心が、突如、根底から崩れてしまったような気がした。


以上ミレニアム1からの引用ですがこの部分はアンドレアスが書いています。
『レッド・ドラゴン』で取り上げられた主題が変装曲となって奏でられています。




超法規的特権者
序列の高い世界支配層メンバーであるリスベットにも、
序列の低い世界支配層メンバーであるミカエルにも、
国家権力の上に立って司法を従わせる特権が与えられています。
刑事裁判ともなれば検事も裁判長も八百長に協力せねばなりません。
世界支配層付の運転手に対して検事正自らが最敬礼を以て出迎えねばならない。



優雅な禁固刑
ミカエルが三か月の禁固刑の有罪判決を受けたのもそうする必然性があったからです。
つまりヴェンネルストレムの破滅プロジェクトの味付けに欠かせない演出として、
ミカエルが別荘で休暇を過ごすのと何ら変わりのない厚遇のもとにほんの短期間、
吉田茂あるいは佐藤優の優雅でリッチなムショ暮らしのような禁固生活を送った後、
満を持してヴェンネルストレムを追い落とす劇的効果を狙った方法論として、
世界支配層から指示されたからであってそれ以外のなにものでもありません。



加害者サイドによる独断場
これは『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』の本読みになってしまいますが
リスベットが3人を殺害した容疑で開廷された刑事裁判についても同様のことが言えます。
刑事、検事、裁判長がリスベットの指示に従って動いているのは言うまでもありませんが、
被告弁護士を務めているアニタにしてからが世界支配層メンバーなのです。
彼女はミカエルとリスベットによる犯行のアリバイ工作に協力している、いわば当事者です。


加害者サイドによる証人潰し
代作者にはこれがデキレースだということが分かっていません。
裁判の途中にクライマックスが用意されていますがこの意味も分かっていません。
原告側証人の精神科医がPCに児童ポルノ写真を秘匿していた科で逮捕されますが、
精神科医のPCに侵入して8000枚の児童ポルノ写真を保存したのはリスベット自身です。



被害者たちの数
殺人鬼二人組ミカエルとリスベットに殺された被害者は厖大な数に上がります。
ミレニアム1の中でさえマルテイン・ヴァンゲル(アニタが総帥になるのに邪魔になるから)
ビリエル・ヴァンゲル(ビリエルがミカエルを拷問したのでリスベットにこらしめられたというのは間違いです。訂正します。ミカエルがビリエルを拷問した後に殺害しています)
ヘンリック・ヴァンゲル(ハリエット失踪の調査以来の時から死刑執行は織り込み済みです)
ハンス・エリック・ヴェンネルストレム(最初からこれが目的だった)が殺害されています。
ミレニアム2のダグ・スヴェンソンもミア・ベルイマンもこの二人によって殺害されています。
殊にミアはミカエルとリスベットからひどい拷問を受けています。
ミカエルがその『フラッシュバック』を楽しんでいる場面が時折描かれています。
ミレニアム3に至ってはその数は知れず。



おさらい
その①本物のジェイコブ・ロスチャイルドはすでに1966年2月に殺害されている。
当時ゲストハウスに滞在していたミカエルの父親(死の部隊)による犯行である。
写真を持つ手はヘンリック 中央の奥がミカエルの父親 右端はハリエット



その②ジェイコブ・ロスチャイルドはオーストラリアで二本足の羊を殺している。
それは食肉用の子どもの羊である 



その③アニタはジェイコブ・ロスチャイルドのアナロジーである。
よくぞこんなソックリの女優を起用したものだと思う

(以上スウエーデン映画『ドラゴン・タトウーの女』より)



3日

いよいよ風薫る五月ですね。
で、この薫というやつも世界支配層のメンバーの名前なんです。




※一連の参照資料について
さて『ミレニアム』の参照資料として
トマス・ハリスやヴァル・マクダーミドの作品を列挙しましたが、
目を通しておいてくださいという意味では決してありません。
いずれもアンドレアス・テイールの原作ですが非常に負荷のかかる内容になっています。
必要な部分はその都度ダイジェストしますので無理して読まないでください。




※進撃の巨人
『進撃の巨人』は若きゲルマンの王カールの原作による作品です。
『ミレニアム』のオマージュとして位置づけることのできる、
いわばカールのミレニアムともいうべき非常に重要な作品です。

なので次の等式を常に念頭に置いて本読みしておいてください。
いずれ『ミレニアム2・3』の本読みと併行して解説して参ります。

等式
進撃の巨人=金髪の巨人=世界支配層の意識(多重人格の一つとしての意識)
三重の壁に守られた人類=人間の集合的無意識

つまり金髪の巨人はリスベット・サランデルの人格の一つなのです。
巨人化する能力を持っているエレンとアニも世界支配層の人格の一つです。

実際にリスベット、エレン、アニは世界支配層のメンバーの名前だと思ってください。
世界支配層の精神年齢は特殊養育が始まった12歳のまま止まっています。
ほとんど例外なく多重人格者で怒りを契機として巨人化する人格があります。
それは強さではなく病理であり世界支配層の人格の脆弱さを現わしています。




※エレン
エレーン・ラン・チャオの表記をエレン・ラン・チャオに改めます。
カールがエレンと表記している以上はやっぱエレンなのです。

進撃の巨人のエレンは巨人に呑み込まれてから生還しています。
これは鯨に三日三晩呑み込まれてから生還したヨナの象徴化です。
イルミナチオではヨナは復活したキリストの象徴化とされています。

∴エレン=ヨナ=賢者の子

エレンとアニは合一して両性具有のメルクリウスになります。つまり三倍偉大な巨人になる。
ゴースト・イン・ザ・シェルの草薙素子とクゼヒデオも合一して三倍偉大な甲殻機動隊になる。

スカーレット・ヨハンソン演じるところの草薙素子はスラヴ系王族の象徴化、
クゼヒデオは満州王族の象徴化です。
この最新映画の原作はゲルマンの若き王カール、美術を担当しているのはゲルマンの女性。
おそらくミカサはこのゲルマンの女性の象徴化でしょう。



※ヨナとマオ
つまりキム・ヨナはとんでもなく序列が高い。何せ金のヨナですから。
貧しい母子家庭で育ったことになっていますがよくある創作神話です。
伝記の有名人が窮乏生活の中で育ったことをウリにしているのと同じです。

キム・ヨナは非常に階級の高い富裕な朝鮮王族の生まれです。
そのキム・ヨナが浅田真央と凌ぎを削ったことはみなさんの記憶にも新しいでしょう。
キム・ヨナの天与の才は浅田真央より上ですが序列は浅田真央の方が上です。
ヨナとマオではマオの方が序列が高いのです(毛沢東のマオですね)。

∴ヨナ<マオ
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